
初声日语朗读会|《ひとりの時間が僕を救う》35 僕の友達参考翻译及重点字词讲解(带序号)需要加入朗读会活动才能看到。 参加方式:添加初声君微信,了解目前最新朗读会消息。 初声君微信:csrujun01(请备注“小宇宙”) 朗读:魔王@初声日语教学部 同級生 散々ひとりがいいと語ってきたが、僕にも友達がいる。 高校時代の同級生だ。当時から特別仲が良かったのだが、大学生になってからも共通の趣味があり、いまだに連絡を取っている。 以前、Mrs.GREEN APPLEというバンドのライブに一緒に行った。僕は今までライブに行ったことがなかったが、楽しいと聞いていたので興味はあった。そんな中、僕も友達も興味があったMrs.GREEN APPLEのライブが、偶然にも僕の住む神戸で開催されることになり、2人で行くことにした。 大学生になってからの再会だったが、いざ会うと久しぶりという感覚はなかった。昨日も会っていたかのような距離感が嬉しい。 ライブが始まるまで、僕の好きなスタバで時間を潰した。彼はあまりスタバに詳しくなかったので、僕の知識を駆使して、フラペチーノのクリームを増量してあげた。結構喜んでいた。 そして、ひと通り神戸の街を散策したあと、僕らはライブ会場に行き、Tシャツやタオルなどのグッズ売り場へと並んだ。今までこういうグッズにお⾦を使ったことがなかったので、「いいお⾦の使い方だな」とわくわくした気持ちになった。コレクター気質な僕はグッズを買うという行為が楽しかった。今でも大切にうちに飾っている。 バンドについて、2人でライブに行こうと決めた当初は僕のほうが詳しかったのだが、その友達は2、3カ月の間でかなり予習してきたらしく、僕よりコアなファンになっていて面白かった。ライブ中も、僕の知らない曲がたまに出てきたのだが、彼はイントロクイズに答えるように一瞬で理解していた。 僕の好きな林修先生の言葉に、「友達は少ないほうがいい」という名言がある。 初めて聞いたとき、僕がぼんやりと抱いていたイメージが、はっきりと言語化された気持ちになった。 僕は中学や高校の頃は、普通に友達がいた。いじめや仲間はずれの経験はなく、友人関係で辛い思いをしたことはない。だから自分の人生に疑問を抱くことはなく、敷かれたレールの上を⾛っていた。しかしそれはある意味、思考停⽌していたのかもしれない。 人と一緒にいると、深く考えなくても時間は過ぎていく。ひとりになって初めて、自分を見つめ直したり、自分の幸せについて深く考えることができる。 「友達は少ないほうがいい」という言葉には、そんなメッセージ性を感じた。 その言葉を胸に、ひとりで生きてきて、僕は成長できた。 ひとりで生きることは、ある意味、安定的な生き方だと言える。裏切られることもないし、ストレスを感じることもない。 しかし、「本当のひとり」は80点の生き方なのではないか?とも思うようになってきた。何か足りないピースがある。それは、本当に大事な人との繫がりだ。 人との繫がりが増えすぎると自分を見失ってしまう。 しかし、本当に好きな人との繫がりは、人生をより豊かにしてくれるはずだ。 僕は友達が少ない。でも、その友達は大事にしたい。 ライブのあと、彼とラーメン屋に行き、とんこつラーメンを食べながら談笑した。特に大きな出来事のない何気ない一日だ。 でもぼっち生活を続けていた僕にとっては、すごく大切な日だ。これからも、彼との関係は続いていくだろう。 足りないピース
初声日语朗读会|《ひとりの時間が僕を救う》34 21歳になって参考翻译及重点字词讲解(带序号)需要加入朗读会活动才能看到。 参加方式:添加初声君微信,了解目前最新朗读会消息。 初声君微信:csrujun01(请备注“小宇宙”) 朗读:魔王@初声日语教学部 気づけばもう21歳だ。 年齢というのは恐ろしい。 どんどん重ねていくだけで、決して戻ることはできない。未成年は制限があってできないことも多いので、僕は20歳が最強だと思っている。そんな僕も21歳になって、少し悲しい気持ちになった。 そもそも僕は昔から誕生日を祝われることが、あまり好きではない。幼稚園の頃からだ。 僕の通っていた幼稚園には、誕生日の人をみんなでお祝いする習慣があった。全員でハッピーバースデートゥーユーを歌ったり、「おめでとう」と言って拍手する。 人の誕生日を祝うことはいいのだが、自分が祝われることは苦手だ。祝われるということは、その日は自分が主役になる。 何か偉業を成し遂げて祝ってもらえたら、嬉しいし自信が持てる。 でも、誕生日というだけで祝われても、どう喜んでいいのか分からない。だから僕の誕生日はそっとしておいてほしいなと思っていたし、もしかしたら自分だけ気づかれずスルーされるのでは?と期待したが、当日普通に祝われた。 長年そのように考えていた僕だが、最近納得のいく⽷⼜が見えた。というか、そもそも僕は勘違いをしていたのである。 誕生日を祝うのは、そもそも僕を喜ばすためだけではない。みんなも楽しい気持ちになるためにお祝いするのだ。人は誰しも「ボランティアしたい」という奉仕の精神がある。 逆に、自分の善意を拒絶されるといい気分ではない。 例えば、居酒屋で働いていたときのこと。 常連さんに「好きなものを飲め!」と奢ってもらうことがあった。正直全然欲しくないのだが、「ありがとうございます!」と言って喜んだふりをしていた。間違っても「いらないです」と拒否してはいけない。 大事なのは自分の気持ちではなく、相手の立場になって考えることである。 それと全く同じで、僕は誕生日に対して、自分の気持ちばかり考えて、祝ってくれる人たちの気持ちを全く考えていなかった。 ギブの精神を忘れていたのである。立派な人ほど、祝ってもらえたら素直に喜ぶだろうし、みんながハッピーになれることを優先するはずだ。今までの自分に反省した。 というのも、ユーチューブの活動をして初めて、僕は「応援してもらえる」ことの有難みを痛感している。自分に興味を持ってくれる人なんて、100人中1人いたらいいほうだ。 99人は無関心だし、3人くらいには嫌われているかもしれない。たまに「あれ、嫌われているな」と思うようなコメントを書き込まれることもある。だから、応援までしてもらえることは奇跡に近いのだ。 応援してくれる人の支えがあって、こうして本を書くこともできている。 自分のことだけを考えず、常に相手の立場に立って物事を考えられるような大人になりたい。 そんなことを思う21歳の夜であった。 ハッピー
初声日语朗读会|《ひとりの時間が僕を救う》33 母へのプレゼント参考翻译及重点字词讲解(带序号)需要加入朗读会活动才能看到。 参加方式:添加初声君微信,了解目前最新朗读会消息。 初声君微信:csrujun01(请备注“小宇宙”) 朗读:魔王@初声日语教学部 《ひとりの時間が僕を救う》(一个人的时光拯救着我) 作者是一名当时还在读大学的油管up主:パーカー。YouTube(パーカー / 大学生の日常) 日语文本: 基本的に僕はネットで物を買う。 店舗より種類が豊富だし、ゆっくり⽐較できるから、いい商品と巡り会える気がするのだ。 先日、イヤホンを買った。ランニングで使うスポーツタイプのワイヤレスイヤホンだ。外で使うのだから、防水機能も必須だ。調べるとさまざまなイヤホンがあって迷ったのだが、ワイヤレスイヤホンの⽐較サイトを見つけた。 音質はもちろん、バッテリーの持ち、装着したときの安定感も重視したい。また、ノイズキャンセリングという周りの雑音を取り除いてくれる機能もあるが、外では⾞の音などが聞こえづらいと逆に危険だ。しかし、外音を取り込む機能付きのものも見つかった。 また、ワイヤレスには、両耳コードのない独立型タイプから、両耳がコードで繫がっているタイプもある。だが、⾛るときにはコードがないほうが邪魔にならないだろう。理想のイヤホン像は浮き彫りにはなったが、選び疲れてしまった。 そのあと何日もかけて、ようやく3つに絞り込んだ。ここまでくれば、正直大差はない。一番スタイリッシュで、買った人のレビューを見ても評判が良かったイヤホンをようやく購入した。これだけで、何日何時間消耗しただろうか。 ふと改めてレビューに目をやると、「思ったより大きく、耳の小さな女性には使えません」と書かれていた。耳が小さいと使えないなんて、イヤホンとして致命的だ。すぐにキャンセルできないか調べてみたが、どうやら遅かった。 調べ尽くしたのに、失敗したかもしれない。がっかりだ。 実はこのイヤホンは、母親へのプレゼントであった。そもそも僕はランニングなどやらない。 初めて自分のお⾦で親に物を贈る。 今まで極端な反抗期はなかったが、屁理屈は多かった(それは今でも変わらない)。そんな自分が初めて物を贈るのだから、やっぱり良いものを選びたい。 それなのに、耳にフィットしないなんて残念すぎる。⾦銭的なダメージは大きいが、絞り込んでいた別のイヤホンを購入した。2つとも実家に郵送し、大きいほうは姉にあげることにした。おそらく、姉のほうが耳の穴が大きい。 しばらく経って、実家に帰った。 僕の実家は古いのか、暖房をかけても暖まることなく、物理的に寒い。僕の今住んでいる格安アパートのほうが暖かい気さえする。一晩寝たら風邪をひいてしまっていた。 昔から「どうしてうちはこんなに貧しいのだろう」と不満だった。中学のときに「こんな家に生まれてきたくなかった」と言って家を⾶び出したこともある。そのあと、少し離れたスーパーの試食を食べ、自分の無力さを感じ、家に帰った。 家を出る前、母親にイヤホンの使い心地を尋ねた。非常に快適だという。よく見てみると、大きいほうを使っていた。 「小さいほうがフィットするやろ?」と聞いたけど、大きいほうが良かったみたいだ。「ズコッ」とコケたくなる気分だった。 そっか、レビューを書き換えなければいけないなあ。 実家
初声日语朗读会|《ひとりの時間が僕を救う》32 ⾃分を知るための⽇記参考翻译及重点字词讲解(带序号)需要加入朗读会活动才能看到。 参加方式:添加初声君微信,了解目前最新朗读会消息。 初声君微信:csrujun01(请备注“小宇宙”) 朗读:魔王@初声日语教学部 《ひとりの時間が僕を救う》(一个人的时光拯救着我) 作者是一名当时还在读大学的油管up主:パーカー。YouTube(パーカー / 大学生の日常) 日语文本: 物事を習慣化させるのは難しい。 三日坊主(1)という言葉があるが、僕は3日も続けばいいほうだ。 あるとき、入浴後のストレッチを試みたが3日で終わった。あるときは、節約のために家計簿をつけようとしたが1日で終わった。「よし、やろう!」と思った瞬間はやる気に満ちているのだが、翌日には面倒くさくなってやめてしまう。実に飽きっぽい(2)性格だ。 何事も継続できない僕だが、ひとつだけ続けていることがある。 それは日記を書くことだ。 日記と言っても、今日はいい天気だとか、駅前のお店でハンバーグを食べた、とかいう日記ではない。自分の本音や普段言えないことを書く日記である。僕は人に相談したり、意見を乞う(1)タイプではないので、日記は心の拠り所でもある。 僕は無印良品でスケジュール帳を買った。1日ごとに(2)空白があって、本来は自分の予定を書くのだが、基本的に予定を立てない僕は、日記として使っている。 中身を読み返すと、 「他人にどう思われても関係ない、誰しも死んだら同じだ」 「どんなに辛いことがあっても、これは自分の望んだことだから」などと、まあまあ狂気じみたことを書いている。 どういう精神状態だったのかが危ぶまれる(1)が、とにかく人に見せられたもんじゃない。 でも逆に言えば、見せたくない自分を唯一出せるところでもあるのだ。 しかし、最初はこの日記にも苦戦していた。万が一、誰かに見られたら不安だったから。知らぬ間に家族に見られるかもしれない。たまたま遊びに来た友達に見られるかもしれない。うっかり道端で落として知り合いに拾われるかもしれない。1ミリでもそういう可能性があると、恥ずかしくて書けなかった。 日記を書くという行為ですら、人の目を気にしてしまう。でも、徐々に思いのまま書けるようになる(1)。 そして、日記は続ければ続けるほど(2)効果を発揮する。気づいた頃には、自分の過去が大量に溜まって、振り返ることができる。 今見ると「何か変なことを考えているな」とか「黒歴史すぎる」と思うものもあるが、誰に見せるわけでもないし、見られても死ぬわけではない。 自分を鼓舞するために日記を書くこともある。頑張りたいけど、頑張れない自分に、「今の自分が3年後の自分を作るんだ(1)」とか、これまた誰にも見せられないような文章が羅列している。 僕はこの日記に、明確な目的意識などは持っていない。 成長に繫がるかも分からないが、毎日のルーティンにして淡々と(2)書き続けている。そのほうが、かえって長続きする気がする。最終的に誰かに見せたいとも思わないし、そこまで強靭なメンタルは持ち合わせていない。 ただ、たまに読み返して、「こんな自分もいたんだな」と愛おしい気持ちになれば、それで幸せだ。 黒歴史
初声日语朗读会|《ひとりの時間が僕を救う》31 初心を忘れず謙虚でいたい参考翻译及重点字词讲解(带序号)需要加入朗读会活动才能看到。 参加方式:添加初声君微信,了解目前最新朗读会消息。 初声君微信:csrujun01(请备注“小宇宙”) 朗读:魔王@初声日语教学部 《ひとりの時間が僕を救う》(一个人的时光拯救着我) 作者是一名当时还在读大学的油管up主:パーカー。YouTube(パーカー / 大学生の日常) 日语文本: 小学校にはコンピュータ室というものがある。 普段立ち入ることのないこの教室は、月に1回ほど、調べ学習をするときにだけ入ることができる。 ある日も、このコンピュータ室で、調べ学習をすることになった。みんなが調べ物をする中、僕はひとり、「サッカーゲーム」と検索した。そして、コソコソと謎のPKゲームでひとり遊んでいた。正直クソゲーだったが、「授業中にやっている」という背徳感のおかげで、楽しむことができた。 しばらくすると、さすがのクソゲー具合に飽きてきた。隣の男子にゲームを見せると、「何それ?どうやったの?」と興味を持たれたので、その男子にも教えてあげた。「ありがとう」と感謝されて、僕は満足した。 「そろそろちゃんと調べ学習をしなければ」と周りを見渡すと、クラスの男子ほとんどがそのクソゲーをやっていて驚いた。僕から発生した⽕の粉が、クラス全体に燃え広がり、引き返せないところまできてしまっていた。 事態は最悪の展開を迎える。僕たちがゲームをしていたことが、先生にバレてしまったのだ。授業は一旦中断し、先生が激昂した。そして、 「ゲームをやっていた人、正直に名乗り出なさい」と言う。幸いにも、誰が最初にやったのか、犯人探しには至らなかった。僕を含めて、10人以上が名乗り出てこっぴどく怒られた。学校のパソコンでネットゲームに入ると、ウイルス感染の恐れもあるため、非常に問題視される行為だったようだ。 そして、僕たちの悪行は学年会議にまであがり、校長先生にまで呼び出されることになった。しかし、後悔してももう遅い。みんなにも申し訳ないことをしたなと思いながら、全員で校長室へと向かった。 校長室に入るのは初めてだ。コンコンとノックをし、「失礼します」と言って中に入る。そこには⾰のソファにずっしりと校長先生が鎮座しており、社長室のようなゴージャスな空間だった。 一体何を言われるのだろうか。学校から追放されてしまうかもしれない。そういう不安感の中、校長先生の話が始まった。 しかし予想に反して、校長先生はにこやかな表情で、丁寧に僕らの過ちを悟してくれた。それは決して⽢さではなく、本物の大人の対応だった。「これがトップに立つ人間なのか」と小学生ながら身をもって感じた。 一人ひとり、反省の言葉を求められ、端っこの人から順番に謝罪した。いよいよ僕の番が来た。 今でも覚えているのだが、「単純な好奇心で始めてしまったこと」、「初心にかえって頑張りたい」などと、反省の言葉を述べた。 すると、今まで黙って聞いていた校長先生が、急に立ち上がり、僕のもとへやってきた。何かまずいことを言ったのだろうか。凄まじい緊張感が⾛った。 すると一言、「君、とてもよいことを言うね。僕自身が勉強になった」と大絶賛されてしまった。「初心にかえって」というのが、校長先生の心にクリティカルヒットしたらしい。 僕が原因の反省会でなぜか褒められてしまうという、大どんでん返しの展開だった。 今思うと、「初心を忘れない」という言葉は、今の自分にピッタリと当てはまる。 現在、ユーチューブでたくさんの人にチャンネル登録をしてもらっている。これがどんなに幸運なことか。最初はひとりも見てくれる人はいなかった。それが0人から1人になり、5人、10人と、少しずつ増えていった。 初めてコメントをしてもらったときのことは、今でも忘れることはない。顔は見えなくても、僕はそういった一人ひとりの人に支えられているのだ。 どんなときも、初心を忘れず謙虚でいること。 校長室から10年以上経った今でも、僕はこの言葉を胸に刻み込んでおきたい。 チャンネル登録
初声日语朗读会|《ひとりの時間が僕を救う》30 YouTuberスーツさん参考翻译及重点字词讲解(带序号)需要加入朗读会活动才能看到。 参加方式:添加初声君微信,了解目前最新朗读会消息。 初声君微信:csrujun01(请备注“小宇宙”) 朗读:魔王@初声日语教学部 《ひとりの時間が僕を救う》(一个人的时光拯救着我) 作者是一名当时还在读大学的油管up主:パーカー。YouTube(パーカー / 大学生の日常) 日语文本: どうして僕がパーカーという名前をつけているのか。 それは、とある人物への憧れからである。スーツさん(1)というユーチューバーだ。 ユーチューバーと言えば、ヒカキン(2)やはじめしゃちょー(3)など、ユーチューバーの顔とも言える人物がいるが、僕が始めるきっかけとなったのは、紛れもなくスーツさんである。 バイト生活中、僕は新たな希望を見出せずにいた。 そんな中、たまたまスーツさんの動画と出会った。初めて彼を見たとき、僕はとんでもない衝撃を受けた。 僕とたった1歳しか変わらないのに、すでにひとりの人間として完成されているように見えた(1)。彼はよく動画で、自分の哲学を語っている。そのどれもが、人生を何周もしたかのような、卓越した内容だ。どんな風に生きれば、大学生という若さでここまでの人間力が養われるのか。 僕は不思議で仕方がなかった。 それと同時に(2)、少しでも彼に近づこうと動画を見漁った。 もし自分がユーチューブを始めたらどうなるのか。散々失敗を繰り返してきた過去を、意味のあるものにできるかもしれない。僕はそんな希望を見出した。 それから、バイト代でビデオカメラを買ってみた。最初は何を撮ればいいのか分からなかったが、一番初めにギターの動画を上げてみた。 「歌ってみた」の動画である。そもそも、ギターも上手に弾けるわけではない(1)。バイトの合間に練習しながら自力で覚えていった。そして、その経過をユーチューブにアップしてみた。今も残っているのだが、あまりにも完成度の低い動画だ。もちろん、ほとんど再生されることはなかった。しかし、10回ぐらいは再生してもらえた。こんな動画でも見てくれる人がいたのだ。 また高評価ボタンと低評価ボタンというのがある。低評価のほうが多かったが、それでも自分の動画が誰かに評価される。そんなことは今までなかったので、不思議な気持ちだった。 どんな人がどういう気持ちで押してくれたのかは分からない。ただ、低評価だろうが(1)高評価だろうが(1)、反応をもらえることに感動した。それと同時に、もっと多くの人に知ってもらいたいと思うようになった(2)。 そこから、大学を休学している話、スタバ(1)のバイトに落ちた話、自分が顔を出して喋る動画も撮ってみた。 カメラの前ですら(2)人見知りした。うまく喋れないし、知り合いにでも見られたら恥ずかしすぎる。でも、誰かにコメントをもらえたり、評価ボタンを押してもらえるのが嬉しかった。せっかく見てくれた人に、もっと僕の動画を見てもらうにはどうすればいいのだろう? ささやかだが、新たな挑戦と希望を見出した瞬間でもあった。これが、僕のユーチューバーとしての始まりだった。 スーツくん
初声日语朗读会|《ひとりの時間が僕を救う》29 辛い日を乗り越える参考翻译及重点字词讲解(带序号)需要加入朗读会活动才能看到。 参加方式:添加初声君微信,了解目前最新朗读会消息。 初声君微信:csrujun01(请备注“小宇宙”) 朗读:魔王@初声日语教学部 《ひとりの時間が僕を救う》(一个人的时光拯救着我) 作者是一名当时还在读大学的油管up主:パーカー。YouTube(パーカー / 大学生の日常) 日语文本: ポジティブなときもあれば、どうしようもなくネガティブなときもある(1)。 こればっかりは、自分ではコントロールできない。週間天気予報のようなものがあればいいのだが、そんな都合のいいものは残念ながら(2)ない。 大学を休学し、バイト生活をしていたある日のこと。僕は日雇いのパン工場の夜勤アルバイトに行くことになった。 18時ちょうどにひとつ目のバイトが終わり、そのまま僕はパン工場へと向かった。 電車と徒歩で2時間ほどかかる場所で、到着したのは21時。今から明け方5時まで再び働く。かなりハードなスケジュールだ。 パン工場はとても広かった。広くて古びた(1)工場は、地下帝国のような空間。一生ここに閉じ込められて、二度と外に出られないのではという不安が湧き起こった。しばらくすると、働く全員が集合し、作業中の注意事項を説明された。工場には危険な機械も数多く存在し、甘く見ていると片腕を失う可能性だって(2)ある。 普段、スーパーやコンビニで当たり前のように並んでいるパンには、こういう裏側があるのだな、と思った。ちょっと知りたくない事実だった。 そして、いよいよ(1)作業が始まる。僕の最初の仕事は、ジャムパンの製造だった。パンの製造と言っても、成形や焼きはすべて機械がやっている。じゃあ僕は何をするのか、不良品のチェックだった。形がいびつだったり、色が悪いパンを見つけてははじく。誰でもできる単純作業である。 しかし、これが地獄だった。 絶え間なく流れてくるパンから不良品を見抜く(1)。少しでも余計なことを考えたり、集中力を切らしているとすぐに追いつかなく(2)なる。休む暇なく、常に集中しなければならない。連勤の僕には非常に辛かった。 それに、単純作業なので時間が経つのが遅い。何千個のパンをチェックして、ようやく30分が経ったかな、という感覚だ。一向に時間が進んでいる気がしない。もはや無間地獄である。 いつまで経っても奥から流れてくるジャムパン。本当に終わりはやってくるのだろうか。僕の精神は崩壊し始めた。 そして、長い長いこの作業に、ようやく終わりを告げられた(1)。すでに疲労困憊だ。どれくらい時間が経ったのか確認してみた。なんとまだ1時間しか経っていなかった。 僕は、完全に心が壊れた。今僕は何をしているのか。何のために生きているのか。果たしてこれは僕である必要があるのか。考えれば考えるほど、ネガティブな気持ちになった。 そのあとも単純作業を繰り返した。ひたすら(1)パンを箱に詰める作業。重い材料を工場の端から端まで何十回も往復する作業。 ときには、ひたすら(1)ごみを拾ったり、廃棄するパンを処理場へ持っていったりした。 そこにはたくさんの菓子パンが、ぎゅうぎゅうに圧縮されていた。その光景は、僕にとってはトラウマになるような、食料廃棄物の山であった。しかし、これらは再利用されると聞き、少しだけ人間の心を取り戻したのだった。 このとき、僕は「二度と大量生産のパンは食べない」と心に誓った。 老夫婦が営んでいる(1)ような、「街のパン屋さん」しか信用できなくなった。それくらい僕の中ではショックな出来事だった。 でも、人間というのは「忘れる」生き物である。 僕も今ではすっかり大量生産のパンを食べてしまっている。でも、愚かなことだとは思わない。忘れられるから、人は生きていけるのだ。 どんなに辛いことがあっても、時間が経てば少しは癒える。 どんなに心に傷を負っても、いつかは、その痛みを忘れることができる(1)。 だから、情緒不安定というのは悪いことではない。ネガティブに陥るのは、どうしようもない。 今、目の前にあることも所詮は一時的なもの。だと思えば、辛いことも乗り越えられる(2)。 無間地獄
初声日语朗读会|《ひとりの時間が僕を救う》28 編⼊試験に落ちた参考翻译及重点字词讲解(带序号)需要加入朗读会活动才能看到。 参加方式:添加初声君微信,了解目前最新朗读会消息。 初声君微信:csrujun01(请备注“小宇宙”) 朗读:魔王@初声日语教学部 《ひとりの時間が僕を救う》(一个人的时光拯救着我) 作者是一名当时还在读大学的油管up主:パーカー。YouTube(パーカー / 大学生の日常) 日语文本: 28 編入試験に落ちた 絶望 大学に入ってから、ようやく見つけた自分の夢。それが一瞬にして終わった。落合さんのもとで勉強できたら、「自分はどんなテクノロジーを学べるのだろうか?」とわくわくしていた。しかし、それは無残にも叶わなかった。 今まで誰とも群れずに、ひとりで挑戦していることに誇りを持っていた。周りの人たちが流れに任せている中、自分はひとりで、考えを持って生きている。いろんな本を読み、導き出した最高の道を歩んでいると思っていた。 しかし、試験に落ちた今、自分は特別な人間ではなかったのだと、認めざるを得なかった。 今の僕は、単なるプライドだけが高いぼっちでしかない。 試験に落ちたせいで、今までやってきたことはゼロになり、マイナスだけが残った。 周りの誰よりも努力していると思い込んでいたが、大学の単位すら取れていない、ただのダメ大学生に成り下がった。完成間近のパズルをひっくり返したかのよう。すべて台無しだ。 でも、人というのは失うところまで失うと楽観的にもなれる。 このときの僕は「絶望に陥っている」というより、「あー、終わったな」というスッキリした地獄を味わっていた。 とりあえず、大学を休学することにした。一年間で何⼗万も払ってまで、大学に行く意味を見出せず、もう大学を辞めようと思った。だが、親に猛反対されたこともあって、退学ではなく、休学するということで折り合いがついた。 試験に落ちた身でお⾦を稼ぐ能力もなく、親の言うことを聞くしかない。でも、休学すれば授業料は払わなくてすむ。その間に大学に戻るのか、再受験するのか考えればいい。 ひとり暮らしをする理由もないので、実家に戻ることにした。 親からは怒られることはなかったが、半分ニートみたいなものなので居心地は悪い。 自分でお⾦を稼いで自立するために、バイトを始めることにした。 近くのお寿司屋さんに応募した。デリバリー部門と、寿司を握る部門の2種類ある。僕はデリバリー部門で応募した。ネットから申し込んだのだが、一応補足のところに、「大学を休学しています」と書いておいた。 応募してから数日が経ったが、なぜか返事はこない。落ちているなら別のところに申し込むので、電話で確認することにした。 パ「もしもし、アルバイトの応募をしたのですが、返ってこないようで……」 店長「あー!パーカーくん?」 40歳くらいの、威勢のいい男の店長だった。 昔ながらの⼋百屋さんのような、純粋で透き通った声は久しぶりに聞いた。 店長「明日連絡しようと思ってたんやけど、もうバイトの締切終わってしまってて、デリバリーならまだ募集してるんやけど」 どうやら手違いで、僕はデリバリーではなく、お寿司を握る部門で応募したことになっているようだった。 パ「デリバリーで応募したんですが」 店長「あ、そうだったっけ!」 まあ、とにかくこの電話のおかげで、僕は面接を受けることができた。そして、人手不足らしくすぐに働くことが決まった。 このときから僕の大学生活は一旦中断し、アルバイト生活が始まるのだった。 店長
初声日语朗读会|《ひとりの時間が僕を救う》27 大学編入試験参考翻译及重点字词讲解(带序号)需要加入朗读会活动才能看到。 参加方式:添加初声君微信,了解目前最新朗读会消息。 初声君微信:csrujun01(请备注“小宇宙”) 朗读:魔王@初声日语教学部 《ひとりの時間が僕を救う》(一个人的时光拯救着我) 作者是一名当时还在读大学的油管up主:パーカー。YouTube(パーカー / 大学生の日常) 日语文本: 27 大学編入試験 ぐるぐる巻き 大学に入ったとき、将来の夢なんてなかった。いい会社に就職して、安定した生活ができればいいと思っていた。そのためには、大学でいい成績を取らなければならない。その点、遊ぶ友達が少ないのは僕にとって好都合だ。とにかく、4年間コツコツと勉強すれば将来に繫がると思っていた。 しかし、大学の授業というのは面白くない。高校のときは、大学受験という明確な目標があったので勉強は苦じゃなかったが、大学の勉強は違った。 内容が抽象的で、何のために勉強しているのか分からないのだ。 高校の頃、「サイン、コサインなんて何の役に立つのか」と思った人も多いだろう。その強化版が大学の授業だ。ただ、テストに通るためだけに教科書を暗記して、1カ月後にはすっかり忘れている。そんな無駄なサイクルに嫌気がさしていた。一応出席はするが、教室の隅でひたすら読書をしていた。授業に⽐べれば、本を読むのはとても楽しかった。 そして、いつものように本を読んでいたある日、僕はとある研究者の本に出会った。落合陽一という人物だ。この人は、コンピュータを使ってAIやVRなど、最新の技術を研究している。 研究したことが、実際の社会に反映されているのがとても魅力的だった。僕は今している勉強が何の役に立つのか分からなかったから、この人のところで社会に役立つ研究をしたいと思った。 僕は今の大学を辞めて、その研究者のもとに行くと決めた。筑波大学というところに編入すれば、自分もその研究ができる。 だから、今の大学の授業を完全に捨てて、編入試験の勉強に専念することにした。しかしとてもリスクのある挑戦だ。 編入試験の勉強をするため、授業に出席しにくくなる。 合格できれば問題はないが、万が一落ちた場合、留年してしまうのだ。そうなれば普通に就職することも難しくなる。 でも、僕はその可能性に賭けたかった。 何の刺激もない大学生活から抜け出したかったのかもしれない。それに合格する自信もあった。 それから試験に向けて相当な準備をした。今までやったことのないプログラミングや、英語試験のTOEICなども勉強した。独学で勉強することには慣れていたので、特に困ることもなかった。 試験まで残り半年ほど、決して早いスタートではないが、あらゆる無駄なものを遮断して、孤独に勉強していた。1日10時間以上机に向かう日もあった。集中できないときもあったが、机から離れることなく、スマホを空き⽸にいれて、ガムテープでぐるぐる巻きに封印した。 常に不安がつきまとった。 もし落ちてしまったらどうなるのだろうか。普通というレールから外れてしまったら?決していい精神状態ではなかったが、不安は日記に書くことで幾分和らいだ。どんなにしんどくても、希望の光がある限り、頑張れる。 そして、いよいよ試験の日を迎えた。 会場は茨城県だったので、前日に到着し近くのホテルに泊まった。なぜかツインの部屋に通され、ベッドが2つもあって落ち着かなかった。試験を明日に控えても今まで相当勉強してきたので、直前にやることはなかった。 そして試験が始まった。一問一問、確実に解いていく。 「これは何度もやったパターンだ」とか、「これは難しいから解けなくても問題ないな」と冷静に解き進めた。かなり手応えがあったから、実力を出せたはずだ。 帰り道にはほぼ合格を確信して、晴れやかな気持ちになった。今までの不安は何だったのか?と急に⾺⿅らしくなった。 2週間後、いよいよ合格発表のときが来た。合格した受験番号のみがネットで発表される仕組みだ。番号があれば合格、なければ不合格である。お昼の12時に発表される。 自信はあったので、一刻も早く発表されることで落ち着きを手に入れたかった。 時計の針がピタリと12時を指し、合格発表のページに入った。 ひとつひとつ番号を確認していく。若い番号から順に合格した番号が並べられている。一段一段確認していき、自分の番号があれば合格だ。 次第に近づいていく。もう自分の番号が出る頃だ。 しかし、僕の番号はなかった。僕は落ちてしまったのだ。 この瞬間、僕の人生設計は大きく狂ってしまった。 人生設計
初声日语朗读会|《ひとりの時間が僕を救う》26 本は友達参考翻译及重点字词讲解(带序号)需要加入朗读会活动才能看到。 参加方式:添加初声君微信,了解目前最新朗读会消息。 初声君微信:csrujun01(请备注“小宇宙”) 朗读:魔王@初声日语教学部 《ひとりの時間が僕を救う》(一个人的时光拯救着我) 作者是一名当时还在读大学的油管up主:パーカー。YouTube(パーカー / 大学生の日常) 日语文本: 26 本は友達 ゼロ 自分の人生に最も影響を与えたものは何か?と聞かれれば、僕は本と答えるだろう。 大学に入る前までは、あまり本を読んだことがなかった。今まで、僕の暇な時間はテレビやゲームに費やされ、本を読むという発想がそもそもなかった。学校には朝読書の時間があったが、そのときも英単語帳を読むくらいで、本には興味がなかった。 そんな僕だが、大学生になってから、初めて本を読むようになった。別に大したきっかけではない。 大学には授業と授業の間に、休み時間がある。ほとんどの大学の休み時間は10分なのだが、うちの大学はなぜか休み時間が20分もある。一説によると、キャンパスが広くて教室の移動に時間がかかることが理由らしい。しかし、僕の通うキャンパスに限って言えば、実はそんなに広くはない。はっきり言って3分もあれば移動できてしまう。 こういうとき、普通は周りの友達と喋って時間を潰す。しかし、僕の場合それができない。話し相手がいないからだ。そういう隙間時間を埋めようと、たまたま本を読んでみたのだ。 今までにもいろんな人に、「本を読め」と言われてきた。しかし、このとき初めて僕は自発的に本を読んだのだ。最初に読んだのは、ホリエモンこと堀江貴文の『ゼロ』という本だった。そのときは、ホリエモンが誰なのかも知らなかったが、大学生におすすめの本としてネット記事で紹介されていたので興味を持った。 この本を読んで、「本って面白いんだな」と思うようになった。 今でも僕は、誰かの人生が描かれているノンフィクションが好きだ。まるで、他人の人生を経験したかのような、新鮮な気持ちになる。 面白い本を読むと、つい没頭してしまう。授業中にこっそり読んでしまうことだって少なくない。後悔すると分かっていてもテスト前に読んでしまうくらい、本には僕を惹きつける魅力がある。 ある日も、僕は授業中に本を読んでいた。そして、あっという間に90分の授業が終わり、全く何もしていなかったことに気づく。授業内容を聞く友達もいないので、「ああ、またやっちゃった」と思いながらも、大して反省はしていない。そしてそのまま昼休みへと向かう。 昼休みはほとんど図書館で過ごす。 大学には図書館があるのだが、それは小中学校のものとは全く異なり、どちらかというと市民図書館のような雰囲気だ。しかも学術書に限らず、本屋さんで売られている人気の本はたいてい揃っている。また、「この本を置いてほしい」と申請することだってできるのだ。 しかし、僕は基本的に電子書籍で読むので、あまりこの恩恵を受けることはない。図書館で電子書籍を読むという、動物園で野生のハトを見るような状況に「なんか変だな」と思いつつも、電子書籍を読む。 スマホでいつでも好きなときに読めるので、圧倒的に便利なのだ。たまに電子書籍化されていない本もあるので、それだけが厄介だ。僕の好きな林修の本なんかは、なぜかほとんど紙の本しか出ていない。 また、図書館の良さはそれだけではない。一人ひとり仕切られた、半個室のようなスペースがあり、Wi-Fiも完備されているので、そこで本をダウンロードしてゆっくり読むことができる。コンセントも備えつけられているから、充電の減りが早いぼっちにとって、図書館はまさに聖地エルサレムである。 そんな読書ライフを送り、ようやく家に帰ってくる。家のポストを見ると、いつも宅配ピザのチラシが入っている。幸か不幸か、僕の家は4軒のピザ屋の配達区域がちょうど重なる奇跡的な場所に位置していている。そのため、毎日入れ替わりでいろんなピザのチラシを見ることになってしまうのだ。美味しそうな宅配ピザを眺めながら、値段を見ると2500円という強気な価格設定で、「不親切だ」と憤りながら、チラシをゴミ箱へ捨てる。 そして、心を落ち着かせるために、再びゆっくりと林修の本を読むのであった。 野生のハト宅配ピザ
初声日语朗读会|《ひとりの時間が僕を救う》25平凡な⼈間の個性とは?参考翻译及重点字词讲解(带序号)需要加入朗读会活动才能看到。 参加方式:添加初声君微信,了解目前最新朗读会消息。 初声君微信:csrujun01(请备注“小宇宙”) 朗读:魔王@初声日语教学部 《ひとりの時間が僕を救う》(一个人的时光拯救着我) 作者是一名当时还在读大学的油管up主:パーカー。YouTube(パーカー / 大学生の日常) 日语文本: 25 平凡な人間の個性とは? 教室の隅 中学を卒業したあと、僕は家から少し離れた高校に通うことになった。 今までの同級生は誰もいない、自分だけが通う高校だ。中学時代、僕は教室の隅っこで過ごすタイプだったので、高校ではきらびやかな世界を経験してみたいという思いも少しあった。 そんな思いの中、初めて教室に入ったときのことを覚えている。周りを見ると、すでにクラスの「コミュ強」集団が男女で固まっていた。それを見て、「レベル高っ!」と思うと同時に「自分は絶対馴染めない」と即刻、諦めに入った。 しばらくすると、僕らの担任となる先生が入ってきた。25歳くらいの、若い教師だった。新人だが、フレッシュ感はなくジメッとした男だ。一言でいえば、「イケてない」先生だった。まあグイグイくる先生よりはいいか……と、僕は少しだけ安心した。 こういうクラスの最初の集まりでは、必ずと言っていいほど自己紹介がある。 僕はこれが苦手だ。面白いことを言える人間ではないからだ。 自己紹介には何か特別なことを言わなければならないという、大喜利のような空気感がそこにはある。 第四周2 197 しかし、僕のような面白味のない人間は、絶対に周りの期待値を超えることができない。そして、特徴のないありきたりな自己紹介をすると、なぜか勝手にスベったみたいに感じてしまう。ただ普通のことを言っただけで、「うわー、普通」という、なんとも言えない空気感が流れる。もはや詰みゲーだ。 この誰も得しないシステムが僕は嫌いなのだ。僕が教師になったらまずは自己紹介をなくしたい。 こう感じる原因は何なのだろうか。 僕たちは子どもの頃から、個性がないとだめだと言われてきた。小学校の図工でも、「この作品は個性的だ」などと、少し人と違うことが個性だと思われがちである。 ここに僕はすごく違和感を覚える。 「個性」とはなんとも曖昧な言葉だ。 世の中、特殊であればあるほど個性的だと評価される。「人と違う=個性」という方程式が成り立っている気がするのだ。しかしそれだと、僕のような平凡な人間には一生、個性なんて得られない。 本来、個性とは人と⽐べるものではなく、その人が持っているものすべてを個性と評価するべきだろう。「この子は個性的だ」という言葉自体がおかしいのだ。面白味がなくても、どれだけ平凡な性格でも、それが個性のはずなのに認められることがない。特徴のないその他大勢の子どもたちに、「無個性」というレッテルを貼りつけているのではないか? それに、本当の自分なんてものは、簡単に他人が見て分かるものではない。 もし一日だけ他人と入れ替わることができれば、想像を絶するような驚きの連続だろう。当たり前だが、自分と全く同じ人間はこの世にいないのだ。どれだけ面白味がなく、つまらない人間だからといっても、残念に思う必要はない。 個性なんてどうでもいい、他人からどう思われてもいいと思えて、初めて本当の自分、真の個性が現れるのではないだろうか。 レッテル
初声日语朗读会|《ひとりの時間が僕を救う》24正直者とテスト、世の中の不条理参考翻译及重点字词讲解(带序号)需要加入朗读会活动才能看到。 参加方式:添加初声君微信,了解目前最新朗读会消息。 初声君微信:csrujun01(请备注“小宇宙”) 朗读:魔王@初声日语教学部 《ひとりの時間が僕を救う》(一个人的时光拯救着我) 作者是一名当时还在读大学的油管up主:パーカー。YouTube(パーカー / 大学生の日常) 日语文本: 24 正直者とテスト、世の中の不条理 出席カード ずるい人間が得をして、正直者が損をする。 自分はちゃんとルールを守っているのに、横からせこい人間が割り込んでくる。こういう経験は今まで何度もあった。真面目にやることだけが正義とも限らないこの世の中に、不条理を感じていた時期もあった。 例えば、大学での話をしよう。大学というのは、基本的にテストの点数と出席点で成績が決まる。その割合は授業によってさまざまで、出席さえすれば単位がもらえる授業もあれば、テストの結果のみで評価されるものもある。 第三周2 290 自分の性格と相談して、どういう授業を取ればいいか決めることが大事なのだ。また大学というのは、ある程度自分で授業を選ぶことができる。 僕は出席点で稼ぎたいタイプである。テスト100%というのが一番嫌いだ。これは友達がいない人間の視点である。友達がいると、みんなで協力して少しずつ授業を休むことができる。友達に、「悪い、この授業のプリントもらっておいて」というやり取りは普段からよく耳にする。おそらくどの大学でも日常的に行われているだろう。 さらに言えば、授業の出席カードを友達に頼んで、出席したことにする人間なんかもいる。友達がいればやりたい放題なのだ。もちろんバレたら大変なことになるが。 そんな人たちを横目に、僕は真面目にやるしかない。なぜなら、ぼっちだからだ。すべての授業に出席したのに単位を落とす一方、ほとんど授業に出ていない人間が単位を取っていることもよくある。この世の不条理である。 しかし、僕はここに不満を抱かないことを美学にしている。なぜなら、それが嫌なら自分も同じことをすればいいからだ。 僕は自ら友達を作らないという選択をした。そのおかげでとても快適な日常生活を送っている。何に縛られることもない、自由で身軽な生活だ。 第三周4 252 その代わりに、単位を取ることが大変になっている。物事はトレードオフで、何かを得れば何かを失うのだ。 おそらくこの先も、ずる賢い人間を横目に愚直に頑張らなければいけないことがあるだろう。人と群れないとはそういうことだ。文句を言ってもストレスが溜まるだけで、何の解決にもならない。また、それを告げ口するほど僕の性格は悪くない(と思いたい)。他人のあら探しをすれば、自分の心まで荒(すさ)んでしまう。だから、自分は自分でコツコツとやっていく。 それが幸せへの近道だと信じて、僕は今日もひとりで授業を受けるのである。
初声日语朗读会|《ひとりの時間が僕を救う》23身軽でミニマムな⼈間関係参考翻译及重点字词讲解(带序号)需要加入朗读会活动才能看到。 参加方式:添加初声君微信,了解目前最新朗读会消息。 初声君微信:csrujun01(请备注“小宇宙”) 朗读:魔王@初声日语教学部 《ひとりの時間が僕を救う》(一个人的时光拯救着我) 作者是一名当时还在读大学的油管up主:パーカー。YouTube(パーカー / 大学生の日常) 日语文本: 23 身軽でミニマムな人間関係 しょうもないサークル 大学生になるにあたって、気を付けていたことがある。それは「ミニマムな人間関係」である。惰性の人付き合いや無駄に気を使わないといけない友達というものは、かえって負担になるだろうと思っていた。軽々しく人と関わることは自分の⾸を絞めるかもしれないと警戒していた。 大学4年間は長いようで短いはずだ。 高校の3年間も気づけばあっという間だった。だから、僕は自分のやりたいことに時間を使いたかった。高校の頃、自分の意志で部活を辞めた結果、成長できた。 何に時間を使って何を切り捨てるかが大事だと学んだ。だから、サークル選びも慎重だった。自分の身になるものがいい。しょうもないサークルに入って、時間を浪費するのだけはごめんだ。 しかし、結局サークルには入らなかった。厳密に言うと「入り損ねた」のである。ひとつだけ、コミュニケーション能力を高められそうな、学生団体に入ろうとしたのだが、メールを送ったのになぜか返信がなかった。 他にも、僕の大学には大人数の生徒が入るようなマンモスサークルがあった。ここに入れば、大学のテストなどの情報が入って有利になる。しかし、その歓迎会の鍋パーティに参加したのだが、大人数の前で自己紹介するのが恥ずかしくて入るのをやめた。 また、一緒に体験に行くはずだった人が急に体調不良になったり、さまざまな原因が重なって、僕はどこにも属することはなかった。 その結果、僕は大学ぼっち生活を送ることになったのだ。 相変わらず、高校からの親友とだけは連絡を取っていた。 僕が大学でひとりでも寂しいと思わなかったのは、信頼できる人がいたからだろう。だから僕は、大学ぼっちでも辛くはなかった。 「広く浅く」という付き合い方がある。それを否定しようとは思わない。ただ、僕にとって価値のあるものではない。むしろ、自分にとっては負担になる。僕はそれを楽しめるほど、自分に余裕がない。 それよりはひとりの時間を大切にしたいのだ。 ミニマムな人間関係は僕にピッタリだ。誰に気を使う必要もないこの人間関係のおかげで、息苦しさは一気になくなった。 人間関係というのは積み重なっていく。一度関係を持つと簡単には切れない。無理に積み重ねすぎるとやがて限界がきて、ジェンガのように崩れてしまう。僕は多くの人と付き合えるような器用な人間ではない。 だからこのミニマムな人間関係こそが僕を救ってくれるのだ。 ジェンガ
初声日语朗读会|《ひとりの時間が僕を救う》22 常識にとらわれない派参考翻译及重点字词讲解(带序号)需要加入朗读会活动才能看到。 参加方式:添加初声君微信,了解目前最新朗读会消息。 初声君微信:csrujun01(请备注“小宇宙”) 朗读:魔王@初声日语教学部 《ひとりの時間が僕を救う》(一个人的时光拯救着我) 作者是一名当时还在读大学的油管up主:パーカー。YouTube(パーカー / 大学生の日常) 日语文本: 22 常識にとらわれない 夜ふかし 最近、夜ふかしにハマっている。 今まで、夜ふかしは絶対的に悪だと思っていた。 だから23時に寝て、7時に起きるという規則正しい生活をしていた僕だが、最近深夜の良さというものを知った。 深夜は楽しいのだ。あくまで僕個人の意見だが、勉強するのも、本を読むのも、ちょっと作業をするのも、深夜が一番集中できる。邪魔をするものがないからだ。 世間が起きている時間は、たくさんの情報で溢れかえっている。 僕の場合、ツイッターやインスタグラムのチェックを無駄に繰り返してしまう。とにかく気が散ってしまうのだ しかし、夜中の1時、2時になると世界は寝静まる。すると自分のために、どっぷり濃い時間を使うことができる。独壇場だ。 また最近、朝ごはんを食べる機会が減った。 今までは、朝ごはんを食べないとエネルギーが不足してまともに脳が動かないという強迫観念があった。だからどんなに起きる時間がぎりぎりになっても、絶対に食パンを食べていた。 しかし、一度だけ大寝坊し、朝ごはんを食べずに大学へ行ったことがある。その日は、なぜかいつもより集中力が高かった。 偶然だろうと思ったが、数日後も朝ごはんを抜いてみると、同じように脳が冴えていた。 朝ごはんを食べないほうが、ずっと集中力が持続するのだ。お昼になってもお腹は減らない。むしろ朝食を食べたほうがお腹がすく。 まったく医学的な根拠はないし、僕の体質かもしれないが、事実である。 僕の一家はこってり系ラーメンが嫌いだ。 こってりラーメンは美味しくないと洗脳されて育ってきた。 しかしあるとき、天下一品のこってりラーメンを食べる機会があった。それまで敵意を抱いていたが、あまりの美味しさに衝撃を受けた。 昔はあまり、音楽は好きではなかった。 しかし、大学をひとりで歩くことが増え、音楽を聴くようになった。 音楽は毎月500円ほどの定額サービスを使って聴いている。ギターを買って弾くようにまでなったほどだ。音楽は、今となってはなくてはならない存在だ。 こういった体験を繰り返して気が付いた。僕は常識にとらわれていたのだ。 考えが変われば、今までの生活は噓だったかのように変わる。 人は常識を疑うことが難しい。でもそれは狭い世界の偏見であることが多い。もしくは狭いコミュニティの同調圧力だ。 いつまでも同じことをしていたり、いつも同じ人と付き合っていると、考えが偏ってしまうこともあるだろう。 それを正しいと信じてやりきることも幸せだと思うが、知らないことで人生損することもあるはずだ。 僕は、こってりラーメンの美味しさを知ることなく死ななくて、本当に良かった。 これからも自分の常識にとらわれず、新しいものを受け入れる人間でありたい。 こってりラーメン
初声日语朗读会|《ひとりの時間が僕を救う》21 少人数派参考翻译及重点字词讲解(带序号)需要加入朗读会活动才能看到。 参加方式:添加初声君微信,了解目前最新朗读会消息。 初声君微信:csrujun01(请备注“小宇宙”) 朗读:魔王@初声日语教学部 《ひとりの時間が僕を救う》(一个人的时光拯救着我) 作者是一名当时还在读大学的油管up主:パーカー。YouTube(パーカー / 大学生の日常) 日语文本: 21.少人数派 ゴムみたいなお肉 中3の頃、人生で初めて打ち上げ(1)というものに誘われた。 たしか体育祭の日だったと思う。クラスの中心人物が、一人ひとりに参加するかどうか、紙にチェックしながら聞いて回った。僕のところに来たとき、そっと紙を盗み見て、参加しない人がいると知って、僕も参加しないことに決めた。行っても楽しめる自信がなかったからだ。真性の陰キャである。 僕は自分というものがないのか、性格がころころ(2)変わる。核の部分は同じだが、小・中・高の同級生に、僕の印象を聞けばバラバラだろう。 小学校では「宿題をすぐ忘れる人」とか、中学校では、「地味」とか「記憶にない」という声が多い気がする。自分の推測でしかないが。 高校ではいたって平均的だった。教室の隅にポツンと(1)いるわけではなく、かといって(2)目立ちもしない。クラス全員を平均したら僕が誕生するだろう。そしてこの頃には、僕も打ち上げに行くようになった。しかも1年に2回ほど打ち上げをするペースだ。 たいていは、ゴムみたいなお肉がいっぱい出てくることで有名な焼肉の食べ放題のお店で開催された。まあ味なんてものはどうでもよくて、みんなで集まることに意味があるのだろう。 中学時代は打ち上げに否定的だったが、この頃は、参加しないことで孤立するほうが嫌だった。思春期の男子なんてしょっちゅう考えが変わるものなのだ。 クラス全員で行くと、40名ほど収容できる席へ案内される。掘りごたつ(1)の長いテーブル席だ。 こういう場では、誰の近くに座るかで打ち上げを楽しめるかどうかが決まる。一番仲のいい人と座りたいが、自信のない僕は、露⾻に隣に行くのも遠慮してしまう。自分でいいのかなと考えてしまうのだ。 しかし遠慮した結果、「微妙な人と隣になったときのちょっと損した感」が切ない。お互いにとって全くwinwinではなく、こういうときに自分の社交性のなさを実感する。 そして、いつも盛り上がる人たちは決まっている。根が陰キャの僕は、一番盛り上がっている雰囲気になじもうと思えない。 「心からわいわい(1)している人たち」と「その中に無理して入ろうとして(2)いる僕」には温度差があって、溶け込めない。根が陰なので、はじけることができない。 そして、中途半端に「参加している風」を装ってキョロ充(1)と化する自分も嫌いだ。脇役感が滲み出て情けない。「大人数のわいわい感」×「殻を破れない自分」が虚無感を生んでしまうので、結局いつもの友達と控えめに楽しむほうが楽しい。 大人数不適合者である。 節目(2)で性格の変わる僕は、大学生になってまた変化した。友達を作ることをやめて、ぼっち大学生となった。今までで一番大きい変化かもしれない。当然、大人数で食事に行くなんて(3)ことはない。 しかし、僕にも親友と呼べる人はいる。人間関係は良好だという自信もある。 今まで、自分から誰かを誘うことはなかったし、いつも流れに乗っかって(1)周りに合わせていた。しかし友達が少なくなった今、自分から連絡を取って会いたいと思う人ははっきりと分かるようになった。 人付き合いにおいて(2)マクロで見れば消極的だが、ミクロで見れば積極的になったとも言える。2人で会うことばかりだが、大人数よりも濃い時間を過ごせて楽しい。ひとりでいる内的な楽しさとは違い、外に向いた楽しさである。 これからも、ぼっち生活にスパイスを加えてくれる友達がいればそれで⼗分だ。 脇役